写真帳・3

3-1 オオサンショウウオ

夏のある日、窓から下流の方を眺めていた。
コイが三匹ほど浅瀬でくっ付いているように見えた。
しかしよく観てると、なんか様子が違い早速双眼鏡で見てみると、それはオオサンショウウオだった。
浅瀬を選んで上流を目指し、ゆっくりゆっくり這っていた。

事典によると、オオサンショウウオの生息地域の北限は岐阜県らしい。
と、いうことはお隣の長野県には、いないのかな。

文化の面でも関東と関西の境界線は、愛知・岐阜・長野の付近で分かれることが多いそうだ。
たとえば、お正月に食べる魚が「サケ」なのか「ブリ」なのか、お雑煮に入れるお餅は、丸型なのか角型なのか、それから、うなぎのさばき方は「背開き」なのか「腹開き」なのか、畳の大きさも「江戸間」と「京間」で違うそうだし、その中間も有ると聞く。

他にも色々あるそうで面白そうな分野なのですが、現在私が一番気になることは「日清の、どん兵衛」に関東用と関西用の味付けがあることで、私は関東用しか食べた事が無く、ぜひ一度関西用を食べてみたい、ということです。

3-2 剣道練習マシーン

小学生の子供が、何を思ったのか唐突に剣道をやってみたいと言い出したので、週一回の少年剣道クラブへ通うこととなった。
今まで何も習い事もしていないし、塾へも行っていないので長続きするといいなと思っています。
もともと、子供がやってくれるといいなと思っていたものがあり、それが剣道と書道と将棋だった。
少しでも剣道が続くように古タイヤで、打ち込み練習用の的を作った。

ちなみに、この子は女の子です。
3-3 小学校のポプラの木

大きな木が好きです。
大きな木は、その存在だけで気高さを感じ、無条件で感心してしまいます。
「小学校」の校庭にある四本のポプラ、私はここの卒業生ではありませんが、好きな木達です。

自分が卒業した小学校へ行ってみたら、校舎はコンクリートになっているし門やグランドもすっかり変わっていました。
残っているのは、朝礼台の横の松の木だけでした。
3-4 収穫 その1(柿)

色々と植えた果樹の中で、一番最初に実が付いたのは桃でした。さすが桃栗三年。
しかし、鳥や小動物にかじられ私達の口には入りませんでした。

柿は植えてからまだ八年も経っていませんが、実が生りました。
きっと苗木で植えたからでしょう。
よく、大根や人参で形のおもしろい物が採れ話題になる事が有りますが、今回の柿の中にこんなのが有りました。
子供は、「さるぼぼ」の脚みたいだと喜んで、玄関の靴箱の上にしばらくかざりました。

柿は子供の頃、一番身近な果物でした。
古い家には庭の隅か畑の脇に、必ず一本は有った気がする。
近くにあったばあちゃんの家の裏にも一本有り、竹の棒の先を二つに裂いた道具で枝ごと折ってもいだ。
結構楽しい作業だったので次々と柿を落としていったのですが、天ぺん近くの柿は取らずに残しておけと言われた。
それが、神様の分だったのか鳥の分だったのか、なんだかそんな事を言われた記憶が薄っすら残っています。
そして、野山で遊んでいる時は、どこの家の木も関係無くもいで手のひらで拭いただけで食べていましたが、それが渋柿だった時の確率は結構高かった気がする。
3-5 つり大会

村の真ん中を流れる白川は清流です。
雨が降って増水しない限り、村内のどこで覗いても川底まで透き通って見えます。
そんな川で、春はアマゴつり大会、夏はアユつり大会、秋はマスつり大会と観光協会や魚業組合の方々は企画されてこられましたが、そんなつり大会も時代と共に縮小される傾向です。
ところでこの夏、子供会行事でマスのつかみ取りをし、その後マスやイワナを串に刺し、塩焼きにしました。どの子も二本三本ととても喜んで食べていた。大人も子供も串に刺した食べ物には弱いと思った。
3-6 小鳥の巣箱・2

前の巣箱が傷んできたので、造り替えをする為に下ろしてみたら、中に古い巣が有り小さな卵の殻も入っていた。
ちゃんと使ってくれたんだと嬉しくなった。
今度は前より少し屋根を高くし、飾りに煙突と窓と表札を付けました。
なかなか、いい物件になりました。
早い者勝ちです。
3-7 かわあいさ

最初に、大変申し訳ありません。
と、お詫びの言葉から入る今回の写真。

この写真帳1-8でカモと紹介した鳥は、実はカモではなくて「かわあいさ」と言うらしいのです。
図鑑をみていた妻や子供が、口ばしの様子がどうもカモでは無いと言うのです。
体つきは良く似ているのですが、カモの口ばしはもっと丸い形みたいで、この鳥のは尖って先が曲がっていました。
カモは主に水草や昆虫を食べるらしく、「かわあいさ」は水に潜り魚を捕らえて食べるそうです。
カモも色々種類が有るようなので、そのグループなのかもしれません。
所詮、薄い知識と浅い観察力のつたない趣味のホームページと、大目に観て頂き多少の間違いはご容赦下さい。

ところで、警戒心が強く人影を感じるとすぐに飛び立ってしまうこの鳥の写真が撮れたのは、この鳥の具合が悪かったからです。ケガをしていたのか、お腹が痛かったのか半日程同じ場所にうづくまって、動けない様子でした。

この日がアマゴ釣りの解禁日であったので、そのことが何か関係しているのではないかと、おじさんは心配でした。
3-8 ふきのとう(蕗の薹)

「ふきのとう」は春の兆しを告げる花です。・・・花と言って良かったのかな?
時々お世話になる食材事典を見てみると、花のつぼみらしい。
食べると独特の苦味があり、冬眠から覚めた熊は胃を刺激する為に、まずこれを食べると言われています。食材事典の解説にもそのことが書いてありましたが、私は子供の読んでいた本(椋鳩十「母ぐま子ぐま」)で、読んだことがありました。
でも、゛ふきのとう゛って聞くとやっぱり「白い冬」だな、おじさんは。
3-9 つくし(土筆)

ふきのとうの次は、「つくし」です。
どちらも裏の土手に生えたものです。
つくしはスギナの一部らしいのですが、つくしは見た目にも愛嬌があり食べることも出来るのですが、スギナは根の強い厄介な雑草です。

植物のことは素人植物図鑑にお世話になっています。
3-10 ひよどり

鳥はその大きさに比例して、人間との距離に気を使っているように思えます。
この辺で見かける大型の鳥、アオサギやカワアイサやトンビはほとんど川の向こうの岸にしか止まらず、人の気配にも敏感です。
カワガラスは人家のあるこちらの岸でも水に潜ります。
セキレイなどは家のベランダに来てチョロチョロ動いています。
ひよどりは結構ずうずうしい鳥で、玄関先の鉢植えの実を食べてしまいます。



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