旅ゴメ ウドちゃん来店の巻 | |
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「ウドちゃんの旅してゴメン」体験記 | |
9月の初めの頃 よく観ているテレビ番組に「ウドちゃんの旅してゴメン」があり、番組の中で「東白川村」の情報募集をしていました。 本来、その土地の名所やお気に入りのお店を紹介するコーナーなのですが、もしよかったら食べに来て下さいと投稿してみました。 |
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10月4日(月曜日) それから1ヶ月程の時が経ち、何の音沙汰も無くそれに図々しくも自薦で店の紹介をしたので、採用される事はまず無いだろうと投稿したことも忘れかけていました。 そんなある日、突然に、まさか本物のウドちゃんが店に入って来るとは。 |
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午後の三時頃、けいちゃん用に仕込みの筋引きをしていたら、店の前を数人の人が移動している気配がして店の戸を開け誰かが入って来た。 「いらっしゃい」と対応に出た妻が、半分パニック状態で「ウドちゃん、ウドちゃん」と言いながら後ずさりして戻って来た。 |
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投稿を見て来てくれたと聞き、早速「けいちゃん」を食べてもらう事に。 ウドちゃんは「う、うまぁ〜い」と言って食べてくれましたが、硬い親鶏の「けいちゃん」は、はたして口に合ったのでしょうか。 |
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番組の中でウドちゃんはよく造り酒屋を訪ね、試飲をさせてもらっていますが、本当に美味そうに日本酒を飲んでいます。 それで「やっぱり日本酒が一番好きですか」と聞いてみたら「僕はビール・日本酒・焼酎・ワイン何でも大好きなんです」と言っていました。 |
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この店の「けいちゃん」の特徴や村の中の見どころ、そして本物の「つちのこ」を見たことがあるのかなどと、世間話の様な話をしばらくしました。 近くに「つちのこ神社」が有ると伝えると、そこへ行ってみたいという事になり、私が車で案内することになりました。 そんな話題や成り行きにもスタッフの人は一切口を出さず、ただ笑いながら静かに見ているだけで本当にウドちゃんの、行き当たりばったりの旅なんだなあと感じました。 |
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女将(おかあさん)には、この店の「白草」という名前の由来や創業時の思い出を尋ねていました。 是非、若かった頃の写真が見たいと言っていましたが、その時はすぐに探せず写真は後日となりました。 なんでも、ウドちゃんは特に熟女が好みで、女性としての対象ゾーンは「18歳から灰になるまで」だとか。 |
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昔の写真がテレビに映ることを恥ずかしがって渋っていましたが、なんとか探した一枚がこの写真でした。 |
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その後、座敷へ上がり裏山と川の景色を観てもらいました。 その時、私より先に土間に降り靴を履いたウドちやんが、なんと私の脱ぎっぱなしの靴を揃えてくれるではありませんか。 まったく自然に、さりげなく動いたその仕草に、その人の人間性を見たようで、「ああこの人は根っから良い人なんだなあ」と感じました。 |
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店での撮影がひとまず終わったので、サインと写真をお願いしてみると、とても快くすぐに書いてくれました。 | ![]() |
これが、その時のサイン色紙です。 | ![]() |
それから、記念にウドちゃんと女将さんの二人の写真を撮らせてもらいました。 その時、スタッフの人が「僕が撮りますから、ご主人も一緒にどうぞ」と言って下さり、撮ってもらいました。 |
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これは番組の告知ポスターで、「東白川村編」の放送予定日が書いてありました。 「旅してゴメン」はメ〜テレの制作番組なので全国放送では無いのですが、一部他の地方局でも放映されており、なんの連絡もしていなかったのに大阪の親戚から偶然見てビックリしたと電話がありました。 |
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スタッフの皆さんは若い男性ばかり10名程で、マイクロバスとワゴン車の二台で移動していました。 この後、私の車で「つちのこ神社」へ向かう事となったので、車のダッシュボードには小さなカメラが付けられ、私の体にも小さなマイクと機械が胸と腰に付けられました。 |
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私が運転し、ウドちゃんは助手席で後ろの席にカメラマンとディレクターらしき人が乗り出発しました。 目的の場所まで15分程の道のりでしたが、所々気になる場所で止まりウドちゃんは自分の感性のおもむくままの感想をしゃべっていました。 そして私にも村に付いての色々な質問をし、少しオーバーと感じるほどに感心してくれつつ、一方で冷静にシートベルトに隠れてしまった私のマイクを直してくれたり、やっぱり凡人とは違うなと感じました。 |
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山道を通り「つちのこ神社」に着きました。 足元にはつる草が茂っていましたが、ウドちゃんは祠(ほこら)の周りの草を払い、お賽銭を入れ「白草の皆さんがいつまでもお元気ですごせますように」と小さな声でお願いしてくれました。 この日は朝から小雨模様でしたが、この頃西の空の雲がなくなり明るくなってきました。 その夕焼け気味に少し色の付いた空に、一本の長細い雲が浮かび、それを見てウドちゃんは「まるで龍の様です」としきりに感激していました。 なんで「つちのこ」じゃなくて「龍」に例えるのかなとその時は変に思いましたが、放送された番組を見て「龍」のつながりがわかりました。 このホームページの「いなかの写真帳」のなかで「つちのこ神社」を紹介した時、千と千尋の神隠しの話を出しました。 神社の前で手を合わせているウドちゃんの姿を見た時、ふとウドちゃんがあの物語の「油屋」で宴会をしている神様の中にいてもおかしくないなと思って想像してしまいました。 ウドちゃんはそんな不思議な雰囲気を持った人でした。 しかし実際の放映では店以外の部分はカットになっていました。 |
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10月26日(火曜日) 「けいちゃん」が焼けるアップの撮影と女将さんの昔の写真を撮る為に、スタッフの方が三人来られました。 |
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11月6日(土曜日) ついに放送日となり、どこがどんな風に映っているのかドキドキしながら見ました。 ウドちゃんの旅は、いつも「駅」か「バス停」から始まります。 |
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11月18日(木曜日) いつも集荷にくる宅急便の兄ちゃんが「この間、テレビ見ましたよ」と荷物を持って来た。 袋にはメ〜テレのロゴマークがあり、差出人も竃シ古屋テレビ映像となっていました。 |
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袋の中には、番組への投稿お礼の手紙と「旅ゴメ」グッズが入っていました。 ちなみに中身は、バスタオル・フェイスタオル・ミニ懐中電灯・ファイルカバー・ウドちゃんが描いた絵葉書セット・花の種でした。 そういえば、投稿が採用されるとオリジナルグッズと賞金がもらえると番組の終わりの方で紹介していました。 |
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11月20日(土曜日) 今度は現金書留で賞金が届きました。 同封された領収書にサインし、返送する時ウドちゃんやスタッフの方たちと一緒に写った写真を入れて送りました。 そうしたら二三日後、事務スタツフの方からわざわざお礼の電話を頂き恐縮してしまいました。 |
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今まで店には何も「お宝」が有りませんでしたが、今回思い出と店の家宝ができました。 以上で「旅ゴメ」の体験記はおしまいです。 |
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