0 東白川村限定「妄想の村おこし」
  前書き
○私が暮らすこの東白川村が、今よりもっと素敵な場所になり、子供達もこの村で生まれ育った事が誇りになるような、そんな村になってほしいと常々思っています。
現在の私は、「一所懸命」の言葉のように村を構成する小さな歯車の一つとして地道に貢献することが、本来の役割と心得ています。

しかし、妄想の中で「村おこし」を考える事は結構楽しく、だったらなかなか新しい話題の増えないこのホームページの記事として一ページ作ろうと、まとめてみました。

  目標
○現在約2500人の村民をとにかく増やす。

「村おこし」とはどうゆう状態を目指す事なのか、漠然としていて良くわかっていませんが、とりあえず問題を単純化する為に、人口を増やす事を目標にしてみました。

  方針
○この村を子育てと田舎暮らしに最高の場所にする。

村には自然がいっぱい有り、その反対にゲームセンターやファースト・フード、コンビニすらも無い。
多少、不便ではあるけれど、子育ての環境としては良い場所である。
しかし、日本にはこのような田舎町(村)は無数に存在し、豊かな自然と静かな環境をアピールし、UターンやIターンを積極的に勧誘しています。
そんな中、よほどの特徴が無ければ、選んでもらえないのが現実だと思われる。
何百、何千もの候補地の中から、何が何でも「東白川村」でなければならない、という特徴を作らなければなりません。

  妄想案

○小・中学校の休みを平日にする

小・中学校の休日を現在の土・日ではなく、たとえば水・木の平日連休、あるいは木・日などの平日との混合休日にする。
現代の社会では土日に休む職場が圧倒的に多く、学校も土日の休みとなっています。したがって、親と子供は同じ日に休日を楽しむ事が出来ます。
しかし、土日に休めない職業も多々存在することも事実です。そういった家庭では、学校の夏・冬・春の長期の休みが親子が一緒に行動できる貴重な期間となりますがそれでも、潮干狩り、紅葉狩りなどのように季節が限定される物には一緒に出掛けられない場合もあります。
又、自由業の方のように自分の裁量で自由に休みが取れる人にとって、土日の混雑に比べ平日の時間的なお得感はとても価値を感じられるし、一部のサービスにおいては「休日料金」といった土日に割高になってしまう料金システムに対する経済的価値も発生します。
つまり、平日の休みは時間的にも金銭的にも大きな価値が含まれているのです。

一方、子供と一緒に体験できたり、行動できる期間はせいぜい中学までです。
全国には色々な価値観を持った人が存在するはずであり、中には子育て期間を子供と一緒に体験する事で人生を楽しみたいと思っている人が居るはずです。その中で仕事の環境の整った人、つまり何処ででも仕事の出来る人にしてみれば、小・中学校が平日の休みであれば、それは大きな魅力になります。日本で唯一ここだけであれば、決定的な選択ポイントになります。

しかし残念な事に、ここは山村であり子供が高校へ行こうとなれば、大半は寮に入るか下宿をさせなければならないのが現状の地域です。
ですから、子供が中学校を卒業したら又、都市へ戻ってもらう事も前提です。
つまり、都市で生活していた人に対して子育て期間(中学まで)を移住してもらい村民になって頂く。
その後はまた日常生活に便利な都市へ戻ってもらうけれど第二の故郷として名誉村民となって頂き、長く村と縁を持ってもらう。村は子育て期間の間、支援や特典を提供する代わりに、村から都市へ戻った人からは「ふるさと納税」をしてもらう。
そして、子供たちが独立し都市の生活にも魅力が無くなったり、村での生活に安らぎを感じる様になったら又、村に帰ってきてもらって自然の中で暮らして頂く。言ってみれば、Nターンのシナリオを村が後押しする計画です。

また、中学まで育った子供達にとって村は純粋に故郷であり、いつか帰る場所又は、いつでも帰れる場所として永遠に存在する所となります。つまり、子供にとってはUターンの場所となります。

  問題点

○問題点は数々あります。

1、現在暮らしている村民にとっては迷惑・不便になってしまうかもしれない。
2、子育てをアピールするためには医療環境が心配。
3、都会との学力格差の解消。
4、村外の学校との行事の調整。
5、その他にも、問題点は無数に発生するでしょう。

  環境

○子育てに特化した環境を考える。

1、絵本や童話や少年少女文学だけの図書館を作る。
2、芝生張りのスポーツも出来る公園を作る。
3、自然の中でウォーキングやランニングやサイクリングやバードウォッチングなどが出来る小道を作る、。
4、村営の学習塾を作る。
5、家族での旅行や外食などを援助する。
6、子供向け医療を充実する。
7、子供の安全に徹底した環境を作る。
まだまだ色々有るでしょうが、思いつくことは何でもやって、近隣の町からも子供連れの家族が遊びにやって来るような村を作る。

  資金

○環境を作るための資金を作る。

充実した子育ての環境を作る為には莫大なお金が必要ですが、それを税金や寄付に頼るわけにはいきません。村全体で資金を作らなければなりません。

1、特殊な環境をアピールし誘致する。
広い世間の中には、小中学校が平日休みだと都合の良い会社や部署がきっと有るはずなので、これをセールスポイントとして徹底的に企業誘致をする。
小売り業や外食産業、教育産業、サービス業などの研究開発部門にニーズは無いだろうか?。又、音楽、文学、美術、スポーツ、アニメ、タレント等を仕事にしている人はどうだろうか?。

例えば、東日本大震災の後、夏場の電力不足を乗り切る為多くの大企業の工場で、土日に稼働し平日に休みを取りました。これは電力の消費が曜日で片寄ることを緩和し電力不足を解消するためでした。
それであれば、潜在的に工場の土日の稼働の需要が有るはずで、裏を返せば平日の休みも必要となります。しかし、世間一般の休日体系に合せる為に出来ない企業があるのではないでしょうか。
そこで、そういった大企業の数ある工場の中の一つの工場を誘致し、子育て世代の社員を募ってもらう。
そして、村が社宅用の住宅を建て貸し出す。会社からの住宅手当を家賃として一旦もらうが、今後のマイホーム資金として預かり、いずれ都会へ戻り家を建てる時は村の建築会社を使うという条件で契約をして頭金として還元する。


2、観光に力を入れる。
人がその場所へ来るのは、見たい物があったり、体験したいことが出来たりするからですが、今この村にはこれといって目玉にできる観光スポットがありません。ですから創り出さなければなりません。
そこで一つの案として、幟(のぼり)を作ります。祭りで神社に立てる様な大きな幟を20本程間隔を詰めて立てます。つまり、遠く離れて見ると一枚のスクリーンになるようにして、そこに絵を描きます。正確には短冊状の幟の絵を繋ぎ合せて一枚の絵に見えるようにします。例えば、正月には富士山、春には桜、五月には鯉のぼり、秋には紅葉といったように時期により絵柄を変えます。絵の原画は著名人の寄付が理想です。
もちろん風に身を任せる幟のこと、うまく同じ方向に一列にたなびいてはくれないので、人力か機械の力で一日に2・3回からくり時計の様に揃える。
これで観光客が来るようになったら、幟一枚ごとにスポンサーを募集し絵の下に名前を入れて広告料を頂きます、場合によっては幟20枚を使った絵そのものの全面広告も考えられます。

さてそこで、いかに多くの人に見てもらうかにより広告の価値、つまり広告料が違ってきます。
今度は、いかに注目を集めるかが問題になってきます。東白川村が注目されれば幟(のぼり)アートも見てもらえます。
村が注目される為には村民が頑張らなければなりません。例えば、スポーツや芸術や各種技能の大会で好成績を収めマスコミに村の名前が出るとか、テレビ・ラジオのクイズやリクエストで村の名前が出るとか街頭インタビューに出くわし村の名前を出すとか色々な事でとにかく村の名前を出す努力や工夫をする。
そして、村民のモチベーションを高める為に、村の名前を売った功績に応じて個人やグループにポイントを与えます。全国放送のテレビで村の名前が一回出たら10000ポイントとか、新聞の県内版なら2000、ラジオのリクエストで住所が読まれたら300とか、そして幟の広告料で入った資金などでポイントに対して使い道を指定して寄付をしてもらう。例えば、(1ポイントが1円とすると)1000ポイント稼いだ人は1000円分図書館に本を寄付し、誰からの寄贈であるとの名誉だけ残るシステムをつくる。

村自体でも、現在の「つちのこ大作戦」だけでなく、例えば「村民総歌舞伎の日」のような日を作り、その日は全ての村民が隈取をしたり衣装を着たりして全村で歌舞伎をする。勿論一番の目的は、テレビを始めとしたマスコミに取り上げてもらうことで、とにかくマスコミが取材したくてうずうずしそうな事を次々と企む。
例えば、鮎釣りのナイター営業や冬でも出来る施設造り、村営の発電所、手打ちだけのパチンコ屋、カワセミ、ヤマセミの餌付。
又、若手お笑い芸人の芸名の命名権を買い、「東白川太郎・次郎」といった名前にする。その代り月々の命名料と村人が考えたギャグやネタを提供する。

会社には「社風」、学校には「校風」といった受け継がれた気風・気質が有ります。この村にも「新しい事を始める」とか「目立ちたがる」といった村風を創り、何時も世間から注目される存在を目指す。そして「今日の東白川村」と言った番組をインターネットで流し、村そのものを目が離せない何時も気になるアイドル化やペット化する。

3、テーマパークや他に無い施設を造る。
村のイメージを上げつつ、その村に住みたくなる様なテーマパークを造る。

@この地方には、「明治村」「昭和村」「リトル・ワールド」などといった建物を集めた博物館・テーマパークが既に有ります。この村に作りたいのは「ジブリ村」です。愛知万博でジブリのアニメ「となりのトトロ」の中に出てくる「サツキとメイの家」が造られ、とても人気でした。シブリのファンは多く、その物語に出てきた「家」は大変魅力のある物です。他にも、千と千尋の神隠しの「旅館」や、魔女の宅急便の「パン屋さん」、紅の豚の「ホテル」、借りぐらしのアリエッティの「部屋」等々。でも、このようなことは誰でも考える事なのにいまだ実現した話題を聞いたことが無いのは、きっとジブリの許可がなかなか下りないのだろうと思われる。

A次の案としては、その他のアニメに出てくる「家」を建てる。例えばハイジの「山小屋」、ムーミンの「ムーミン家」、サザエさんの「磯野家」、ドラえもんの「野比家」、クレヨンしんちゃんの「野原家」等の家を建てテーマパークにする。この場合、建築は住宅メーカーと提携し一種のモデルハウスとしても利用し、村の産業とも関連付る。

Bこの案も著作権などの問題で出来ない場合は、最後の方法として各個人が自分の趣味でこれらの家をミニチュアで庭先などに作る。そして村内マップを作り、ここには「サツキとメイの家」風の作り物、ここには「ムーミンの家」風の作品が有りますと紹介する。この場合は入場料や見学料が発生しないので可能性があるかも知れない。

C神社のテーマパークを造る。日本には八百万の神様がいらっしゃるとかで、時々テレビ等で「宝くじの神社」や「歌の神社」等が紹介される事がります。ですから村の一か所に一つ一つに特化した神社を沢山造る。例えば、「パソコン」、「携帯電話」、「自転車」、「鮎」、「大根」等々、小さな祠(ほこら)を何百と建ててもいいし、一つ大きな物を建てて、回り舞台の様に必要な時に必要な神様を祭っても良いと思う。しかし、この神様を利用する案は世間のひんしゅくや、なにより神様のバチを考慮しなければなりません。

Dこの村の環境の柱は、山と木であると言っても過言ではありません。
そこで動物園や植物園が有る様に、「樹木園」を作り針葉樹、広葉樹、果樹等を一か所に集め、一目で見比べられる施設を作る。そして、木に関する学校(樹木医、植林、庭師、果樹栽培等)を作る。
又、記念樹を植える場所を提供し、学校や会社や団体を誘致する。

E山の中に整備された小道を作り、歩いたり、走ったり、ベビーカーや車イスでも回れるようにする。
これだけでは、わざわざ他所から人は来てくれないでしょうから、必ずカワセミ等の珍しい野鳥が観察できたり、普通なら見られない高山植物が道端に有ったりとか、人工的にではあるが自然ぽく見せる演出をし、できれば妖精が見えた等の伝説も作り上げる。

F壁打ち専用公園を作る。
子供の頃、壁にボールを投げて一人でキャッチボールをしたことが有ります。 同じ様にテニスの壁打ちという練習方法も有ります。 民家の庭にバスケットボールのリングが練習用に設置されているのも見かけます。 つまり、「一人で出来る練習や遊び」の需要は有ると言えます。

又、テレビの番組などでは野球のピッチングでストライクゾーンをいくつかに区切ってコントロールで得点を競ったり、同じ様にサッカーもゴールを区切ってシュートをしたりしています。 こういったゲームはけっこう人気があり、色々なイベント等でも利用されています。
そこで、村のどこかに長い壁を作り、野球のピッチング用の的や、サッカーのゴール、テニスのネットなどをペンキで描きこみ、遊んでもらえる公園を作る。 用途の案としては他に、バスケット、バトミントン、卓球、ハンドボール、バレーボール、等も出来ると思います。

場所としては、水辺公園の新しく整備された駐車場が良いと思う。 なぜなら各種のイベントで駐車場として利用されるので、村外から来た方達に見てもらい印象が残れば、次は子供連れで壁打ちの為に遊びに来てもらえるという効果も期待できます。

G核シェルターを作る。
現在、この世界に多数の核爆弾が存在する事は、明白な事実です。国家間の緊張関係が崩れれば、発射される可能性もゼロとは言えません。
又、原子力発電所が稼働を始めれば、以前の様に無関心ではいられなくなるでしょう。
そこで、子育てには最適な場所を目指す村の方針として、核シェルターを作り、アピールをします。
つまり、それは日本一安全な場所を認知してもらう為のパフォーマンスの、一つです。
他にも、地震対策、火災対策、防犯対策、交通安全、とにかく日本一安全な村を目指し、その心意気を村の大前提とする。
これらの安全対策が科学的に立証されれば、そこに住みたい、大切な子供をそこで育てたいと考える人はいるはずだと思う。

4、東白川村屋(仮名)を作る。
村の中には、村の物産を販売する施設がいくつか有ります。勿論、買って下さるお客さんは村の中の人でも外の人でも良いわけですが、村の認知度を上げるには、できれば村外の人に買って頂きたいと思います。しかしそれは、立地的にはとても不利に思われます。勿論これは私の想像で、実態はわかりません。

そこで、村の物産を扱う店を村内ではなく、可児とか加茂地区に作ります。つまり、アンテナショップの様なものです。店は百パーセント東白川村の産物・製品を扱い、建物は丸太小屋でその建物自体がキット販売の見本も兼ね、テーブルやイス、棚なども村産にし全て販売対象とする。当然、販売商品はすべて村産の物で、神棚・お茶・農産物・加工品・炭やマキ・天然鮎・オガクズやカンナクズまで商品とします。

一般的に「村」が持つ良いイメージには「安心・安全」「自然」「静か」「癒し」「素朴」「おおらか」等があり、それをうまく商品に取り込めば、同じ野菜でもスーパーの2〜3倍の価格でも買いたい人はいると思います。
但しこれは、「東白川村」を一つのブランドとして大きく責任をもつことなので、ありきたりや適当な商品は出せません。村策として厳しい基準が必要です。

さて、店をどこに出すかが問題ですが、購買の意思の有る人が集まり、あるていどの駐車場が有る所。例えば「単独の薬屋」「本屋」「ホームセンター」「パチンコ屋」などの駐車場の一角を借りて、小さな小屋を建てます。本体にとっては、集客の手助けにもなるかもしれないので、場所代も安くなるかもしれません。そして、時には、カブトムシのサーピスや鮎の塩焼や朴葉寿司の実演等のイベントなどをすれば、話題も作れます。
そしてそこを拠点とし、村の観光スポット、宿泊施設、食事処なども紹介します。



  続く


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